事例・利用例
Web広告と比較して半分のコストを達成。決めては実装のしやすさ、工数の少なさ、コスト面の合理性、そしてUXの素晴らしさ

さわかみ投信株式会社
戦略室 主幹
間瀬 健介 氏
「さわかみ投信」について
さわかみ投信株式会社は、1996年設立、日本初の独立系直販投信会社。運用商品を「さわかみファンド」のひとつに絞り、 一般生活者の長期投資をサポートしています。お客さまを「ファンド仲間」と呼び、ファンド仲間と投資先企業、そしてさわかみ投信の「三人四脚」で世の中を面白くすることを目指している会社です。
https://www.sawakami.co.jp/
1996年に設立されたさわかみ投信は、創業当初からお客さま同士の口コミを大切にし、コミュニケーションを通じてファンド仲間を増やしてきた会社です。ファンドや投資先企業の「思い」に共感した方々が、人と人とのつながりの中で資産運用を始めることを重視しています。導入したクチコプレミアムも、単なる新規顧客獲得ツールではなく、「ご縁の背中をそっと押す」ための仕組みとして活用しました。
今回は、「さわかみ投信」の提供する投資の学びと実践の機会を提供するプロジェクト「長期投資家デビュープロジェクト」へのエントリーを加速させる仕組みの一つとして「ご縁を紡ぐ紹介プロジェクト」を設計しました。インタビューでは、その背景や成果について詳しく伺いました。
■創業以来大切にしてきたご縁に改めて着目し、紹介プロジェクトの展開
—紹介型のプロジェクトに注目したきっかけについてお聞かせください。
私たちは創業以来、お客さまとのご縁をとても大切にしてきました。振り返ると黎明期の頃、顧客数が急激に増加した時期があったのですが、そのきっかけは広告ではなく、純粋にお客さま同士による口コミでした。
当時は、インターネットが普及し始めた時期で、SNSのようなツールも存在していませんでした。そのような時代に、お客さまが「こんなファンドがあるらしい」「このファンド、いいと思う」と口コミで情報共有をしてくれたことでサービスが広がっていったのです。
このように、私たちは従来から口コミの力を重要視してきました。しかし、口コミもインターネットを介することが一般的となった現在では、私たちもお客さまとのコミュニケーションも時代に即した形へとアップデートする必要がありました。
このような経緯から、インターネットを介して自然な形でファンド仲間からの口コミや紹介を後押しするためのプロジェクトを検討することとなりました。
■「ご縁を紡ぐ紹介プロジェクト」を実施
–今回取り組んだプロジェクトは、どのような内容だったのでしょうか。
「ご縁を紡ぐ紹介プロジェクト」(以下、本プロジェクト)という名称で企画および運営をいたしました。本取り組みは、当社の既存顧客(紹介者)およびそのご紹介により新たに口座開設された新規顧客(被紹介者)の双方に対して、当社ファンドの投資先企業と連携したオリジナル景品をプレゼントするという内容です。
本プロジェクトの目的は、単なる紹介促進にとどまらず、当社が投資する企業の技術力や社会的価値をより多くの方に伝えることにあります。企業が人々の暮らしや社会基盤を支え、価値を創出しているという現実を、景品を通じて具体的に体感していただくことを意図しています。紹介者であるファンド仲間の皆様には、投資先企業に対する理解と愛着を深めていただき、被紹介者となる新規のお客さまには、当社が思いを込めて投資信託を運用している姿勢をご理解いただく機会となることを目指しました。
また、本プロジェクト全体を通して、紹介に関わるすべての方に「長期投資とは、企業と社会を応援する行為である」という当社の哲学を感じ取っていただくことが、この施策の本質的な狙いです。
—運用フローについて具体的に教えてください。
本プロジェクトは、以下の流れで設計・運用を行いました。
告知する
まずは告知フェーズとして、当社ファンドの月次レポートとあわせてお送りしているEメールおよび郵送物にて、「ご縁を紡ぐご紹介プロジェクト」のご案内を実施しました。これらのリーチ可能な既存顧客数は約7~8万人にのぼります。
また、日常的にご利用いただいている「マイページ(取引画面)」にも本プロジェクトのポップアップを掲載し、投資家の皆様に本プロジェクトを知っていただくきっかけをつくりました。
既存顧客から紹介する
次に、紹介の起点となるファンド仲間が、専用フォームを通じて紹介リンクを発行します。
そのリンクを友人・知人に共有いただき、リンク経由で新規顧客が口座を開設し、同時開催の投資の学びと実践の機会を提供するプロジェクト「長期投資家デビュープロジェクト」に参加された場合、紹介が成立したものとして取り扱い、双方に景品を提供する形式を採用しました。
なお今回、クチコプレミアムの導入を決定した背景には、紹介者と被紹介者を正確に紐づけ、その関係をトラッキングできる仕組みに注目したことがあります。プロジェクトの設計において、この「紹介の紐づけ」が確実に担保されていることは、運用の信頼性と効率性を高めるうえで極めて重要でした。

ご縁を紡ぐ紹介プロジェクトの流れ
「ご縁を紡ぐ紹介プロジェクト」は、同社が展開する投資の学びと実践の機会を提供する企画「長期投資家デビュープロジェクト」の参加促進を主目的としたプロジェクト。
被紹介者(新規顧客)には、WEB口座開設に加え、長期投資家デビュープロジェクトへの参加および初回プログラムの受講完了を成立条件とし、紹介者(ファンド仲間)には、被紹介者の条件達成を成立条件としました
■クチコプレミアムは実装のしやすさ、工数の少なさ、コスト面の合理性、UXの素晴らしさが決め手でした
—ツール選定の過程について教えてください。
今回のプロジェクトで特に重視したのは、紹介者(ファンド仲間)と被紹介者(新規顧客)の関係を、確実に紐づけて記録できる仕組みでした。
この仕組みがなければ、紹介の処理や景品提供が正しく行えず、施策全体の信頼性が揺らいでしまうためです。
当初は、自社でのシステム開発も検討しましたが、コストや工数の観点から現実的ではなく、複数の外部ツールを比較・検討する方針に切り替えました。
他社のツールもいくつかお話を伺いましたが、紹介コードを入力してもらうタイプの仕組みが多く、被紹介者側の入力負担が大きくなることが懸念点でした。UX(ユーザー体験)の観点からも、入力忘れや間違いが起こる可能性が高く、運用面でのリスクが残ると判断しました。

その点、クチコプレミアムは「紹介リンクをクリックするだけでトラッキングが完了する」というシンプルで直感的な設計が特長で、ユーザー側の負担が最小限に抑えられる点が非常に魅力的でした。
加えて、導入のしやすさやコスト面でも合理性があり、なにより私たちが大切にしている「紹介の自然な流れ」や「理念に合ったプロジェクト設計」に合致していたことが、最終的な選定の決め手となりました。

トラッキング方式なのでユーザー側の負担が最小限に抑えられ、さらに運営側でも管理しやすい
手順1
紹介プロジェクトのLPを経由し、紹介用URLをLINEやメールなどでお知り合いに送信
手順2
紹介URLを開くと紹介元のIDがクッキーに保存される。被紹介者が紹介URLからサービスの申し込みを行い、申し込み完了ページへ到達すると紹介元との紐付けが行われる
手順3
管理画面上で、紹介元と被紹介者が自動で紐づけられた情報を確認可能

「導入時、トラッキングのタイミングやデータの扱いについても明確に説明していただきましたので、社内の調整もスムーズにでき、安心して進められました」
—今回の紹介プロジェクトにおける特典(景品)は、どのような観点で選定されたのでしょうか?
一般的なお友達紹介キャンペーンでは、Amazonギフト券などのデジタルギフトを採用するケースが多く見られますが、当社においてはそうした形式は初めから選択肢にありませんでした。
私たちが大切にしたのは、「投資先企業とのコラボレーション景品」を提供することです。
単なるインセンティブではなく、当社ファンドが投資している企業の技術力や世界観に触れていただくことで、投資という行為の本質や価値を感じていただきたいという意図がありました。
そのため、特典選定の柔軟性という観点でも、BtoB企業等、一般消費者にはなじみの薄い業種も含め、どのような形で景品化が可能かを慎重に検討しました。クチコプレミアムは、こうした独自性のある特典設計にも対応できる柔軟な運用が可能であった点が、導入判断において非常に重要なポイントでした。

「実装のしやすさ、工数の少なさ、コスト面の合理性、そしてUXのすばらしさ。すべての条件を満たすツールとして、クチコプレミアムを選定しました」
■ファンド仲間の熱量が、SNS上でも可視化された
—「ご縁を紡ぐ紹介プロジェクト」に対する既存顧客の反応はいかがでしたか?
予想を上回る反響があり、非常に手応えを感じました。「紹介したい知人がいる」といった声を多数いただき、実際にX(旧Twitter)などのSNS上でも、紹介リンクが自然なかたちでシェアされ、UGC※よる自発的な拡散が生まれていきました。
当社としては、日頃から「良いサービスを届けている」という自負がありましたが、今回のプロジェクトを通じて、それが第三者の視点からも「紹介したくなる価値あるもの」として認識されたことは非常に意義深かったと感じています。
プロジェクトの広がりが、広告的な誘導ではなく顧客の共感や信頼に基づいた自然発生的なものであったことは、マーケティング戦略としても大きな成果でした。ファンド仲間との信頼関係を損なうことなく、共感を通じてブランド価値を拡張していける、納得感のある施策となりました。
※UGC(User Generated Content):SNSなどに投稿されたユーザーによる口コミ・感想コンテンツのこと
—プロジェクトの成果についてはいかがでしたか?
定量的な面では、Web広告との比較において、今回の紹介プロジェクトによる新規顧客獲得のCPA(顧客獲得単価)は、広告施策の約半分に抑えることができました。
このCPAには、景品の調達費用や配送にかかる諸経費、さらには運用工数も含めた上での試算です。それらを考慮してもなお、Web広告と比べて約50%のコストで実施できたことは、非常に高い費用対効果を示していると評価しています。
加えて、定性的な面でも大きな成果がありました。紹介経由でご参加いただいたお客さまは、広告経由の顧客と比較してもLTV(顧客生涯価値)において高い成果が見込めると考えています
—プロジェクト全体を振り返って、印象的だったことはありますか?
マーケティングの実務担当としての視点から申し上げれば、投資先企業との景品調整も含め、決して手軽にできるプロジェクトではありませんでした。運用効率だけを重視するのであれば、もっとシンプルな形式で進める選択肢もあったと思います。
しかし今回、私たちが大切にしてきた企業理念やブランドとしての美意識に沿った形で企画を構築できたことは、大きな意義がありました。
現金やポイントではなく、あえて投資先企業とのコラボ景品にこだわったのは、「紹介すること自体に価値を感じてもらえる体験」にしたかったからです。
その意図に対して、クチコプレミアムの仕組みが柔軟かつ確実に対応してくれたことは、非常に心強く、結果的に「紹介して良かった」と思っていただける流れを生み出せたと感じています。
■さわかみ投信のこれから
—今後はどのようなサービス提供を目指していますか?
引き続き、「お客さまのご縁」の形である、あたたかな口コミをもとに、当社ファンドが日本中に広がり、長期投資家の輪が広がっていくことを目指しています。アクティブファンドとして確かなパフォーマンスを追求することは大前提ですが、投資先企業、ファンド仲間、当社の三人四脚で取り組む「豊かな社会をつくるための投資哲学」を広げることを目指していきます。
—最後に、導入を検討している方へひとことお願いいたします。
紹介型のプロジェクトやキャンペーンは、単に「新規顧客獲得の手段」ではありません。企業のあり方やブランド哲学がにじみ出る領域だと思います。だからこそ、ツール選びではUX設計や理念との親和性を重視することをおすすめします。
その点で、クチコプレミアムはとても優れたサービスです。これから紹介施策に取り組む企業にとって、よき伴走者になると感じています。

DATA
| 店舗・企業名 | さわかみ投信株式会社 |
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| カテゴリ | 事例 |
| 備考 | さわかみ投信株式会社 HP https://searshome.co.jp/
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