「カーディオバー」は、コロナ禍を経て、集客と採用に大きな課題を抱えていました。過去には、予測に基づかない集客で新規店舗が閉店に追い込まれた経験があり、インストラクターの採用も難航していました。

この状況を打開すべく、2024年5月の広尾店新規出店に際し、マーケティングデザイン社と連携して戦略的なアプローチを実施しました。まず、詳細な数値目標（KPI）を設定し、見込み顧客の行動段階に応じた施策を展開。広尾エリアの30代〜40代女性をターゲットに、「美容と健康」をテーマにした動画広告を配信しました。また、LINE公式アカウントを活用して顧客リストを形成し、ステップ配信で期待感を醸成。オープン前には先行入会キャンペーンを実施し、初月からの収益基盤安定化を図りました。

特に効果的だったのが、紹介キャンペーン管理ツール「クチコプレミアム」の導入です。従来のカタログギフトだった紹介特典を、「5,000円分のデジタルギフト」という具体的な金額を明示した特典に変更。これにより、会員やスタッフにとって分かりやすさが向上し、紹介活動が活発化しました。

採用面でも、従来の求人媒体頼りから脱却。現役インストラクターを起用した動画広告を制作し、「おしゃれさ」や働く楽しさを伝えることで、ブランドイメージに合った人材に直接アプローチする「採用マーケティング」へと転換しました。

これらの施策の結果、広尾店はオープン時に目標会員数の150%以上を達成し、早期の黒字化を実現。「クチコプレミアム」による紹介入会は月平均5名と目標を上回る成果を上げています。採用においても応募数が大幅に増加し、広告塔となったインストラクターに憧れる質の高い人材の獲得に成功しました。

この成功体験は、データに基づいた戦略と、外部パートナーとの伴走支援によって確立された新規出店の「フォーマット」となり、今後の事業拡大に大きな自信をもたらしました。今後は、キャンペーンのデータ分析をさらに深め、採用広告を進化させることで、継続的な成長を目指しています。

株式会社ルビーは、クリーニング業界において、主にインショップ型の店舗展開で、新聞折り込みチラシなどを活用した集客を行ってきました。既存顧客向けには、カード会員とアプリ会員を対象に、ダイレクトメールやアプリを通じて情報発信していましたが、アプリの開封率が低く、情報が届かないという課題を抱えていました。

この課題を解決するため、LINE公式アカウントを導入しました。LINE公式アカウントは、手軽さ、使いやすさ、情報が届きやすいという点で魅力的であり、顧客との接点を増やし、LTV向上に貢献すると期待されました。

ルビーのLINE公式アカウントでは、デジタル会員証、店舗ごとの顧客セグメント、お預かり履歴確認、配信、クーポン・懸賞、ダッシュボードといった機能が利用できます。これにより、ペーパーレス化、顧客管理の効率化、情報伝達の強化、来店促進などが実現しました。

LINE公式アカウントの導入により、自動化の容易さ、印刷コストの削減、新規・既存顧客へのアプローチといったメリットが得られました。特に、LINE友だち追加広告を活用した新規顧客獲得は、大きな成果を上げています。

LINE公式アカウントの構築は、マーケティングデザインの協力のもとに進められました。要件定義から始め、POSレジとの連携など、技術的な課題を乗り越え、満足度の高いシステムを構築することができました。

今後は、顧客データを活用したマーケティング施策の実施や、外部コンサルタントによるサポートを受けながら、安定した運用を目指します。

ルビーは、「感動を届ける」というパーパスのもと、お客様に喜んでいただけるプラスワンのサービスを提供し続けるクリーニング業者を目指しています。LINE公式アカウントもその一環として、顧客満足度向上に貢献していくと考えています。