リファラルマーケティング
高単価商材こそ紹介がカギ!Account Engagementを活かした不動産集客の新戦略
2025-04-10
クチコプレミアム連携で実現する紹介キャンペーンのDX
なぜ今、不動産業界で「紹介キャンペーン+MA連携」が熱いのか
不動産仲介やリフォーム・新築事業では、高額な商材を扱うため、いかに「信頼」を軸にした集客ができるかが鍵となっています。とりわけ第三者の推薦(紹介)は顧客の心理的ハードルを下げ、成約率や満足度を高めるうえで非常に効果的です。
一方、デジタルマーケティングが普及し、SalesforceのAccount Engagement(以下、AE)を導入してリードナーチャリングやスコアリングを進めている不動産企業が増えてきました。しかし、
- ・「広告経由のリード」や「資料請求リード」は、最初のモチベーションが低かったり、検討期間が長引きやすい
- ・紹介リードは質が高いはずだが、既存のMA(マーケティングオートメーション)の仕組みと上手く連動できていない
- ・紹介キャンペーン自体は時々行っているが、属人的かつ単発で終わりがち
といった課題が散見されます。そこで注目されているのが「紹介キャンペーンツール × MAツール連携」の組み合わせです。すでにAEを運用している企業であれば、クチコプレミアムを接続するだけで紹介リードを効率的に管理し、ナーチャリング施策や効果測定を一元化できるようになります。
クチコプレミアムとは?
紹介キャンペーンを「自動化」するためのツール
クチコプレミアムは、不動産業界をはじめとするBtoC高額商材に特化した紹介キャンペーンの自動化ツールです。紹介者(既存顧客、取引先、社員など)と被紹介者(新規リード)が、システムを通じてスムーズにやり取りできる仕組みや、ギフト発送・特典管理の機能が充実しています。
たとえば「展示場に来場すれば紹介者にギフトを贈る」「リフォームの成約で双方に特典を付与する」などの設計も、GUI操作で簡単に設定が可能。特に、不動産のように商談化までの期間が長い業種でも、キャンペーンを“常時運用”しやすいよう工数削減をサポートしてくれます。
Account Engagement(旧Pardot)を導入済みの企業に嬉しいポイント
すでにSalesforceのAEを導入・運用している不動産企業にとっては、クチコプレミアムと組み合わせることで以下のような“二刀流”メリットが得られます。
紹介リードの獲得~育成を一気通貫で管理
クチコプレミアムを通じて発生した紹介リードは、自動的にSalesforce(およびAE)に登録されます。これにより、「紹介」チャネルで獲得したリードを既存の広告・メール・フォーム経由リードと同じ基盤で一元管理できるのです。
<ポイント>
・AEのスコアリング機能を利用して、紹介リードの行動履歴(メール開封、ウェブ閲覧、資料請求など)を可視化
・スコアが一定値を超えたら営業担当に通知し、商談化へ素早くパス
・紹介リードの高いコンバージョン率をデータ上ではっきりと比較・分析できるようになる
ギフト発送や特典管理を「手作業」から解放
紹介キャンペーンは、特典の管理が煩雑になりがちです。クチコプレミアムでは、
・紹介者・被紹介者の登録から特典付与までを自動化
・ギフト発送のタイミングを「来場」「契約」などコンバージョン条件と連動させられる
・インセンティブの残数管理や在庫などの一切をシステム側で完結
結果として、AEを活用しているマーケ担当が「ギフトを手配するためだけにメールとエクセルで作業」といった手間から解放されます。Salesforce上のステータス更新(例:来場済み、商談中など)に連動して自動的にギフトが発送されたり、担当者にアラートが上がったりするため、紹介キャンペーン運用を“常設型”にしやすいのです。
シナリオメール×紹介キャンペーンでリード体験を向上
すでにAEを使い慣れている企業は、ステップメールやスコアリングを使った高度なナーチャリングに取り組んでいることでしょう。しかし、紹介チャネルと連動できていないと、
・「紹介者用のキャンペーン告知メールは別システムから送っている」
・「被紹介者に送る資料やフォローメールは手動対応」
というケースが多く、“ナーチャリングの全体像”が見えづらくなってしまいます。クチコプレミアムをAEと連携すれば、
・「紹介元がいつ、何をしたか」(例:フォーム送信、友人のメールアドレス登録など)
・「被紹介者がいつ、どのLPにアクセスしたか」
がAEに即時反映されます。そこで得られた行動データをもとにパーソナライズドメールをステップ配信することで、より高精度なコミュニケーションが可能になります。結果的に“来場促進率”や“成約への移行率”が向上し、紹介チャネルのROIを大幅に高められます。
データに基づく改善サイクルが回りやすい
Account Engagementにはレポートやダッシュボード機能が備わっており、各チャネルごとのリード獲得数やコンバージョン率、ROIを可視化できます。紹介キャンペーンをクチコプレミアムで走らせつつ、AEでデータを集計すれば、
・紹介元1名あたりの平均紹介数
・紹介リードの成約率・商談転換率
・特典(インセンティブ)コスト vs 成約売上
など、定量的な指標をリアルタイムで確認できるように。すると、「どのインセンティブが効果的か?」「どのタイミングで特典を付与するのがベストか?」といった仮説検証を素早く回せるため、キャンペーンのブラッシュアップが効率的に行えます。
シアーズホームの実例(事実)
連携で展示場来場数が3倍に
すでにクチコプレミアムとSalesforce AEを連携し、紹介キャンペーンを常時運用している企業の一つが株式会社シアーズホームグループHDです。新築注文住宅やリフォーム事業を九州地方で展開し、地域密着型で高いシェアを誇る同社では、コロナ禍を機に展示場集客からデジタルマーケティングへと軸足を切り替えました。
同社によると、クチコプレミアムとAEを組み合わせることで紹介経由の展示場来場数が3倍に増加したほか、商談転換率も他チャネルより大幅に高まったとのこと。担当者が語る「インセンティブ管理の手間が圧倒的に減った」「紹介元リストの拡大をスムーズに進められるようになった」といった声が、連携による運用効率化の具体例を示しています。
連携導入の流れ:すでにAEがあればハードルが低い
事前に確認しておくべき3つのポイント
1.キャンペーン設計
・紹介者・被紹介者に付与するインセンティブ内容
・来場・商談化・成約など、どのタイミングで報酬を与えるか
・“常時型”か“期間限定型”か
2.Salesforce管理項目の再整理
・紹介リードの「被紹介者」であることをどうフラグ管理するか
・「紹介者が誰か」との紐付け
・AEのスコアリング/グレーディングの仕組み
3.外部連携フローの設定
・クチコプレミアム上のフォームやLP→AEへのリード登録動作
・どのメール配信やステップメールを自動化するか
・ギフト発送のトリガー(来場、契約など)をSalesforceのレコード状況に連動させるか
スモールスタートで検証 → 順次拡大
- ・特定エリアや特定サービスラインのみで紹介キャンペーンを試す
- ・キャンペーンを限定公開し、インセンティブ費用・効果を測定
- ・AEのレポートでROIやコンバージョン率を定量的に分析
- ・紹介者・被紹介者双方のフィードバックを集めて特典内容・運用フローを調整
- ・成果が見えた段階で、不動産の全事業領域に適用していく
このように小さく始めて成功パターンを確立し、徐々に拡大するのが導入の鉄則です。すでにAEを導入済みであれば、基盤(ダッシュボード、スコアリングなど)は整っているため、比較的スムーズに連携検証を行えるでしょう。
まとめ:Account Engagementの可能性を最大化する連携ツール
不動産業界が抱える高単価商材ならではの集客課題は、
1.顧客に強い安心感や信頼感を与える仕掛けが必要
2.ポータルサイトや広告頼みだけでは商談化率が低迷しやすい
3.マーケティングオートメーション導入後も“紹介”という有力チャネルを十分に活用しきれていない
という3点に集約されます。そこで、「紹介マーケティング×マーケティングオートメーション」という組み合わせこそが、これらの課題を同時解決する打ち手になり得ます。
すでにSalesforce AEを導入している企業なら、クチコプレミアムとの連携で、
・紹介元の拡大:既存顧客や取引先、社員など、多彩なチャネルから継続的に紹介を獲得
・データ基盤の一元化:自動登録される紹介リードを含め、AEでスコアリング・レポート化
・運用コスト削減:ギフト発送や特典管理を自動化し、担当者は施策企画・PDCAに集中
・成果の数値化:成約率・ROIを可視化し、さらにキャンペーンを強化する余地を見つけやすい
といった恩恵を享受できます。実際に、不動産業界で導入している企業の中には、紹介リードが展示場来場数3倍、契約率も大幅向上といったインパクトを得たケースがあります。
次のステップ
・まずは小規模な紹介キャンペーンをクチコプレミアムで試し、AEとの連携を検証
・結果をSalesforceダッシュボードで可視化し、社内共有&改善
・キャンペーンを常時型にし、紹介元リストの拡大施策を展開
紹介マーケティングは長期的なリレーション構築が成功の鍵となるため、短期的な投資で終わらず、継続的な運用体制を確立することが何よりも重要です。すでにAEを導入済みなら、その“運用基盤”をフルに活かして、紹介キャンペーンを次のレベルへ加速してみてはいかがでしょうか。