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【コラム】Cookie制限から考える、広告の未来について|今後必要な集客に対する考え方

2021-11-29

皆さんにこんにちは。
マーケティングデザイン廣見です。

本日はいま話題の「Cookie制限が及ぼす広告への影響と、今後必要な集客施策」についてお話します。

皆様の集客活動の参考になれば幸いです。

Cookieとは?

Cookie(クッキー)とはユーザー情報を一時的にWEBサイトに保存しておく仕組みです。

詳しい説明はここでは割愛いたしますが、Cookie技術のおかげで普段のネットを用いた体験向上や広告配信制度の向上など、様々な恩恵を受けています。

ファーストパーティCookieとサードパーティCookieの違い

Cookieは主に2種類あり、それぞれ「ファーストパーティCookie」と「サードパーティCookie」と呼ばれます。

SMMLabの「Cookie(クッキー)規制・IDFA変更で何が変わる?アンチトラッキングの概要・影響範囲と今後の対策を解説!」でわかりやすく違いが解説されていたので引用すると、ファーストパーティCookieとサードパーティCookieの違いは以下です。

ファーストパーティCookieは、訪問したWebページのドメイン(例えばsmmlab.jpなど)だけが使うことができる目印です。一方、サードパーティCookieはドメインに関係なく使うことができる目印なので、複数のWebページでのユーザー行動などの情報を横断的に利用することができます。

参考:https://smmlab.jp/article/measures-against-anti-tracking/

では、これらのCookieをどのように活用し、企業がWEBマーケティングを展開してきたのか解説していきます。

これまでのWEB広告の実情と今後の個人情報規制

これまで企業は新規顧客獲得に対して、Web広告を中心とした外部販促に依存してきました。

それはWeb広告が持つ、下記の特徴からといえます。

  • ・ターゲティングセグメントが正確かつ豊富
  • ・一度訪れた訪問者へ継続的なリーチが可能
  • ・購入顧客(CV)と類似した顧客の自動リストアップ
  • ・対象顧客のGPSデータをもとにした正確な位置情報の把握
  • ・CVデータを機械学習することによる広告配信の最適化

これらは全てCookieやモバイル広告IDの恩恵を受け、成り立っており、その恩恵により広告出稿側は費用対効果の向上や売上向上を日々の努力とともに実現してきました。

だからこそ年々Web広告への出稿額は上昇し、2018年にはテレビの広告費を抜き、今なお成長している媒体となっています。

実際に以下の媒体別広告出稿額のデータを見ても、WEB(インターネット)広告への出稿額が著しく増えていることがわかります。

しかし、今後は、Cookieやモバイル広告IDの規制を受けることにより、両者が活用できなくなる可能性は非常に高いです

Googleの公式ドキュメントでも「2023年を目処にサードパーティCookieのサポートを段階的に終了していく」と発表しています。
https://blog.google/products/chrome/updated-timeline-privacy-sandbox-milestones/

つまり、今までと同じコストで新規の顧客を獲得できなくなる可能性が高いということになります。

ただでさえ、クリック単価が年々上昇し、費用対効果が下がり、利益が削られているのに・・と思われる方も多いでしょう。

では、ただ手をこまねいているだけではなく、このポストCookie時代のプロモーションにどのようなアクションをとっていく必要があるでしょうか?

クッキー規制に対応する、新しい集客の考え方

弊社では「外部販促」という新規顧客獲得中心から、既存顧客からの大切なご縁をもとにした販促を付け加えるということをお勧めしています。

その理由は2つあります。

①コストが下がる

一般的に新規顧客獲得コストは既存顧客への販売コストに対して5倍かかると言われています。

全く知らない商品やサービスを広告を中心に0から訴求するのですから、
その労力たるや既存顧客の5倍かかるのは想像に難くないですね。

今一度自社の顧客リストを見直し、どのようにすれば既存顧客に喜んで頂けるかという基準でアプローチを行ってみましょう!

江戸時代の商売人が火事の際に何よりも優先して大福帳(顧客台帳)を持ち出したという話は有名な話です。

その時代から商売は名簿に始まり名簿で終わると言われていたそうです。

②LTV(生涯顧客価値)が上昇する

あるお客様のデータによると、既存顧客を通じた紹介は他の広告媒体と比較してLTVが24%も上昇したというデータがあります。
*詳細は下記リンクからご覧ください。

【長く続く理由は紹介キャンペーン!】スポーツクラブの入会経路から見る「長期会員の特徴」
今回は、実際のテニスクラブにおける「クラブ会員の継続期間」に関して、クラブへの入会経路という観点から傾向を分析しました。結果として、紹介を経由して入会した会員とそうでない会員との間にある特徴が見えましたので、ご紹介させていただきます。

紹介を通じた購買は、紹介者と紹介相手が共同購買体験を行うことができるため、LTV上昇につながっているのではないかと考えられます。

また、こちらでご紹介させて頂いたお客様の言葉が非常に端的に分かりやすかったのでご紹介致します。

「お客さんのロイヤリティというのは、購入金額でも頻度でもなく、いかに紹介してくれたかどうかじゃないでしょうか」

確かに、RFM分析やABC分析のように、購入額や頻度、購入時期に基づいて顧客をランク付けし、アプローチを行うことについても重要な施策だと思います。

これからは上記の分析に加え、「紹介」というセグメントもマーケティング施策に加えられれば、新たな販促チャネルになるのではないでしょうか?

  • ・自社のお客様で1人・2人・3人・それ以上・・・紹介頂いている方は何人いるのか?
  • ・どうしてその方々は複数名紹介して頂けるのか?

このポストCookie時代にそれらを考えるきっかけとなり、自社の販促の更なる飛躍に繋げて頂ければと思います。

最後に

いかがでしたでしょう?

今回はCookie制限が及ぼす広告への影響と、今後必要な集客施策をとりあげました。

皆さんの今後の集客のご参考になれば幸いです。

最後になりますが、株式会社マーケティングデザイン(弊社)では既存顧客からの紹介施策を簡単に実装するシステム「クチコプレミアム」を開発・販売しております。

詳しくは以下の記事で導入事例等とともにご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

紹介キャンペーン専用システムKUCHICO PREMIUM(クチコプレミアム)
紹介キャンペーン専用システム「KUCHICO PREMIUM(クチコプレミアム)」はLINE公式アカウントを最大限活用した紹介キャンペーンシステム。簡単に紹介できる仕組み、スタッフの管理が簡単なキャンペーン運用はクチコプレミアムにお任せください。

実際の導入事例も1つこちらでご紹介しておきます。

紹介者数130%UP。従業員の業務効率が向上し、紹介キャンペーン推進の原動力に
全国に291店舗(2021年9月現在)展開されている、保険見直し本舗マーケティング担当の藤澤 脩人氏に、クチコプレミアムを導入した背景や成功の秘訣について詳しく伺いました。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

著者エリア

著者の紹介

廣見 剛利

20代の頃から、営業会社の組織を率いるかたわら、営業の重要性を認識しながらも、営業の限界について自問自答をし続ける。30代でCRMとSFAに出会いその限界を打破する光が見えつつも、変革しなければならないプロセスの多さに愕然とする。 40代に入りマーケティングオートメーションと出会い、見込み客獲得から、見込み客教育、商談化のプロセスの自動化について体現する。商談化前が自動化されることにより、商談後の生涯顧客価値を最大化させるプロセスの見える化、見える化による再現性のある営業組織づくりを実現。同じ悩みをもつ日本企業の解決策を提供すべく、マーケティングデザインを設立。



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